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進む業務と疑念
その夜ミチルとザックがカナメの部屋に来る…すぐ後にはエルが本社からノアに充電器を配備しその調整をする為に来た、昨夜ツカサの所でアイラの充電器を使用した事でノアにも可能と分かり…である。
「…ノアちゃん、大丈夫?」
「…大丈夫です」
ノアは充電器に座りそう返す…箱型からチェアの様に展開する最新の物は他にも配備されている、見ていたミチルはカナメに聞いた。
「ノアの事…あんたはどう考えているの?」
「判断は難しいけど…今は本社に任せるしかない」
報告はミチルたちにも伝えられているがミチルは少し憤りを見せていた、理由は…ノアが捨てられた可能性がある為だ。
「…もしそうなら相手を特定して処罰を受けてもらう、確かそうだったと…」
「ギフティアの場合は本人の証言が必要だからね、ノアは記憶がない分それを立証するのは難しいかも」
ザックが肩をすくめて言う…かつてミチルとザックはそのケースに遭遇した事があるらしい、しかしノアの場合データすら不明なだけに今できる事は本社の連絡待ち…するとノアがカナメの所へ来て言った。
「私…カナメさんの負担にならない様にします、自分ができる事を考えて…」
「ノアはゲストみたいな感じでいい、それと…呼び捨てで構わないからここを自分の家と思ってほしい」
カナメの言葉にノアはうなづく…ミチルもエルも協力し手を貸すと約束、ザックは思わず言った。
「ツカサよりは頼りになるね…ミチルの出る幕はないかも(笑)」
「う…」
意外と気合いが入っていたミチル、しかし…この日はエルを抑えただけで終了だった。
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