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テスティングルーム…ターミナルに所属するギフティアのメンテや身体の測定を行う部署、ノアを連れカナメとシャロンが着くと…
「ほう…この子っすね!」
「…あの、エルさん…(汗)」
いきなりノアをハグした金髪女性にシャロンが戸惑い言う…エンジニアの海松(みる)エルだ、腕は確かだが性格がアイラいわく変態でシャロンも被害を受けたギフティア好きなお姉さん…ちなみにカナメも前に見て引いたレベル。
「…エルさん、まずは離れて…」
「…仕事ね、えっとノアちゃん…ここに座ってね」
カナメに言われエルはノアをイスに座らせると腕から触っていく、それを見たカナメは聞く…というか。
「ただ…触りたいだけにしか見えない(汗)」
「それは違うぞ…」
そう言って部屋に入ってきた壮年の男性…エルの師匠でありメンバーからオヤジさんと呼ばれる鉄黒(てつくろ)ミキジロウだ、ミキジロウはカナメとシャロンに説明をする。
「あれは簡易のメンテだ、触る事で表には分からない異常や不具合を確認している」
「なるほど…」
オヤジさんの言葉だから納得できる…エルがノアの脚も触りつつ関節の動きを確認し身体を調べていく、わずか10分足らずで終了だが…
「師匠…」
エルの表情は明らかに妙だった、ミキジロウもうなづくと2人に言う。
「これは…かなり厄介な事案だ」
2人は首を傾げながらノアをエルに任せ別室で話を聞くことになったのである。
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