132人が本棚に入れています
本棚に追加
テレビやネットで、ドラマ仕立てのCMを見ない日はない。不治の病で命を落とした小学生低学年くらいの女の子が、病院のベッドの上で息を吹き返す。
「わたし、寝てたの?」
女の子が聞くと、そばに座っていた父親が「おばあちゃんが助けてくれたんだよ」と、目にいっぱい涙を溜めながら答える。すると、女の子は小さな手を自分の胸に当てて「おばあちゃん、ありがとう」と泣きじゃくる。そしてCMは、こんなフレーズで幕を閉じる。
「命で救える、愛すべき命がある
独立行政法人生命リサイクルセンター」
最初のコメントを投稿しよう!