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「どんなことをやっても最初は叩かれるものなんだ。でも、時間が経てば、歴史が評価してくれることもある」   先ほど声をかけてきた山本に対し、真臼はこう言い切った。 真臼としては「たいまつバンク」の社会的意義を感じているし、また、自身の仕事に誇りを持っている。確かに、反対派の言うように、人間ごときが命を取り扱うなんて、神への冒涜かもしれない。 ただ、「たいまつバンク」の登場によって、心から喜んでいる人たちが世の名に大勢いることも、また真実なのである。
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