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月が変わり九月を迎えた。 最初の出勤日は豪雨だった。日の出の時間はとっくに過ぎているのにもかかわらず、空は真っ暗。傘をさしていても、かろうじて守れるのは頭くらいで、ズボンはビショビショに濡れている。そのうえ、まだ気温は高く、蒸し蒸ししているため、汗だくだ。まったく不快な月初めだった。 とにかく雨の勢いがすごいからか、さすがに反対派による街宣活動もお休みだった。降り注ぐ雨の音と足早に歩く人たちの足音だけが街に漂っていた。
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