羽城 天 姫

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フルネーム : 羽城 天(うじょう てん) 登場作品 : 民族伝承歌(スゥィルトヴァンネ) 誕生日 : 二月二日 性別 : 女 出身地 : 神音台国(しんおんたいこく) 一人称 : 私     神話に登場する伝説の都、“原初ノ國”──神音台国(しんおんたいこく)の第二皇女。 現在の神音皇御国(しんおんすめらのみくに)の皇族の先祖。 英雄姫──天姫。 伝説では、妹の憂姫の魂を救う為、軍勢を率いて最前線で“闇”に立ち向かった太陽神でもある。 遠い歴史の中でも、今生きる民とっても、心から支えになる存在で、知らぬ者は誰一人居ないと伝えられる勇ましく心優しい姫君。 また、【滅失魔素】と呼ばれる、今では恐れられる力にも、関連があるという。       【滅失魔素使い】 魔素とは大きくことなるモノ。 神音台国の時代に在ったとされ、今の魔素の原型とされている強大な力。 大きすぎる力は災いを呼ぶ。 ソノ為、神音台国と神々はコノ力を封じ、二度と悪用されないようにしたという。 コレは神音台国の英雄姫──天姫の神話に登場する話となっている。   神音台国と神々は、コノ大きすぎる力を封じ、後に今の魔素と呼ばれる力が、等しく全ての生在る者に分け与えられた。 滅失魔素とは、ごく限られた一部の者しか持っていなかった力とされる。 また、今の魔素と違い、恐ろしい力であるともされる。 ソノ例として、英雄姫──天姫の神話にはこう在る。     神音台国には、絶世の美女と誉れ高い姫君──憂(ゆう)姫が居た。 長女──千姫と、次女──天姫は普通の姫方であったとされるが、驚くことに三女──憂姫は不思議な力を生まれつき持っていたという。 多くの神々や不思議な存在を幼い頃から生み続けてきた憂姫を、民は恐れるどころか神聖な存在、神秘的な存在として崇めた。 憂姫には、零から生を生み出す力と、生を持つ者から生を奪い取る力があったと伝えられている。 しかしソノ力を欲して、悪用しようとする者が現れる。 ソノ者は憂姫を狙い、力を奪おうとする。 憂姫を護ろうと戦った者、そしてかばおうとした天姫の目の前で、憂姫は命を奪われてしまう…。 護ろうと戦った者と天姫の目の前で、憂姫は命を落とし、力は奪われ、神音台国には闇が訪れる…。 力を欲し、悪用しようと企んだ者が、神音台国を滅ぼそうと動くのだ。 神々はコレに激しく怒り、母である憂姫の死を心から嘆き悲しんだ。 神音台国の民もまた、第三皇女──憂姫の死を受け止めきれず、心から嘆き悲しんだ。 愛する家族を奪われた天姫は、力を奪い悪用しようと企んだ者に、剣を手に取り、立ち向かう決意をする。 神聖な神音台国の姫方が、剣を手に取り立ち向かうことを決意したことは、民に大きな衝撃を与えた。 やがて民はすぐに意を共にし、立ち向かう決意をする。 ソレを見た神々は、力の悪用を認めぬ為にも、また、世界が再び平和な世に戻る為にも、惜しまず力を使い、背を押した。 やがて神音台国と神々は力を合わせ、力を奪い悪しきことを成そうとした者を葬り去り、力を封じることに成功するも、ソノ大きな戦いには多くの犠牲者を出した。 争いの後には悲しみしか残らない…。 コレを強く思った天姫は、民に語りかけ、和の尊さを説いた。 しかしこの話にはこうも続けられている。     悪しき者は葬られ、世に平和は戻るも、最後に悪しき者は対峙した天姫にこう叫んだという。     「我は再び蘇り、ソノ力を全て奪うであろう。 生み出す力も滅ぼす力も、次こそは使いこなし、世を統べる真の統治者となるであろう」       今もこの言葉と神話は人々に深く語継がれ、国と世界を救った英雄姫──天姫の神話は誰もが知るモノとなる。 そして神音台国を統べた才従ノ民は、この大きな戦いで大きく数を減らしてしまうも、今も悪しき存在が蘇らぬ為に、常に祈り、動いているという。 滅失魔素とは、この時憂姫が持っていた力、また、悪しきモノに奪われた力のことを指す。 けれどもこの封印の神話以降、魔素は神々によって平等に分けられ、滅失魔素のような大きすぎる力は二度と現れないようにされたという。         「どうして動かないのですか…?!  大切な人が今にも傷付こうとしている!  苦しんでいる!  それなのに…っ、どうして動いてはいけないという決まりがあるッ!!」  「共に…、邪な者を祓う時が来たのです!  今こそ私達と…、行きましょう」 
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