霧藤 綾瀬

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フルネーム:霧藤 綾瀬 / カノン 登場作品:ミストルァルタ、片恋円舞曲 年齢:15歳 誕生日:7月7日 性別:女の子 身長:156cm 体重:42kg 出身地:《閉ざされた大地》 第三王朝──《大地ノ塔(シグ・セリア)》──ユグヒラム 一人称:私 髪色:チョコレート色と呼ばれる茶色 瞳色:左、鴇(とき)色    右、萌黄色     霧藤 綾瀬 Ayase Kirihuji     フロマテラフ(身寄りが無い者や、理由があって住むところが無い者達が本当の家族として暮らせる場所)である、自然邸──リトゥランヂェの長(おさ)の娘。 《貴民(アガタミ)》という、星の歴史などを後世へ伝える階級・資格を持っていて、歴史的に見ても家柄的に見ても御嬢様。 けれども御嬢様らしい振る舞いは控えていて、どっちかというと普通の女の子らしく、を心がけている。 グレイシア という侍従が学校以外では側に控えており、護衛の役目も担っている。 もともと大地ノ魔女(セリアス・ティルカーレ)と呼ばれていて、その強大な力ゆえに周りと打ち解けることが難しかった、という過去を持つ。      出身 想創(ソウソウ)ノ民──クウィーリーの一族出身。 霧藤(きりふじ)とは、クウィーリーがなまってできた名字。 久遠ノ名──ラプァンレタはカノン。 (久遠ノ名──ラプァンレタとは、大切な人が大切な人に贈る、 自身の生まれた時に受けた名とは別に賜る永遠ノ名前のことである。) なので ミストルァルタ にはカノン、と呼ぶことを許している。 意味は、想創そうそうノ民の言葉では、“対なる真まこと”。 全ての共通する言葉──共通語では、“描えがく心”。  特殊な血筋 旧時代──今から約3000年程前に、世界は滅びの危機に瀕した。 ソノ際に現れたのが、惑星や宇宙、異なる次元層を渡る、異次元空間航行艦隊──射琉夜(イルヤ)皇后率いる三隻の宇宙航行艦隊だった。 綾瀬はソノ旧時代で、射琉夜皇后によって選ばれた九人の英雄の一人──初代大地ノ魔女──リーシア(大地ノ巫女──レエレ)の直径の子孫にあたる。 九人の英雄達は、「第○皇来妃」と呼ばれる。 (「皇来妃」とは、射琉夜皇后を指し、「惑星の外からやって来た女性の皇王」という意味で、そのまま射琉夜皇后に選ばれた者、という意味になる。) 綾瀬は第三皇来妃──リーシアの家系──霧藤家の第二子。 一家一の魔素と魔法の力を持つ少女。 大地ノ魔女と呼ばれていたことと“城ノ武具”であったことにより、周囲となかなか打ち解けず館からなかなか出なかった過去を持つ。      0歳 綾瀬、誕生。  0歳9ヶ月 ハイハイをし、部屋に在った木製のモノに魔法をかけてしまう。  「大地ノ魔女、再来」と呼ばれる。  4歳 王鳥(王ヘンに鳥と書いて一文字で、ミスラミ)幼稚園に入園。  勇気と水月と知り合う。  6歳 王鳥(ミスラミ)初等部に入学。 音と知り合う。  6歳6月 魔素を抑えきれずに暴発。  友達を傷つけてしまい、家に閉じこもってしまう…。  6歳9月 不登校から脱。  勇気達により再び初等部へ。  7歳 習い事のコンテストで、ニ胡の演奏と歌で賞をとる。  8歳1月 瀕死のグレイシアとの出会い。  8歳1月 グレイシアのよう体が急変、綾瀬の魔法で少し回復。  医師の懸命な努力により一命を取り留める。  8歳3月 《閉ざされた大地》の歴史を知りたいと言ったグレイシアを《誓浄》へ連れて行く。  綾瀬、ソコで魔法の暴発。  グレイシアにより抑えることが。  8歳3月 綾瀬、グレイシアの術を解く為に学ぶ。  そしてグレイシアは綾瀬の従者になった。  9歳6月 《貴民》の試験に最年少で合格。  神事や歴史、伝承などに特化。  9歳7月 綾瀬、自身の家系について知る。  そして自身が記される“城ノ武具”であることを知る。  また、幼い頃から聴こえていたコエが、神託であることを知る。  9歳9月 グラムヴィル製造場で違法な現場を目撃。  幼くも立ち向かい、警察を呼ぶが、ソノ為に使った小さな魔法が暴発を招く。  9歳9月 グラムヴィル製造場の違法な現実により、稼働停止命令が下る。  違法に働かされていたグラムヴィルは開放。  ソノ大半が綾瀬の父の会社が引き取りを宣言したことで。 相応の対価を得て働けることに。 また、綾瀬は再びの暴発により涙を流すが、グレイシアが吸収したことで大事には至らなかったものの、魔法を抑えて生活することを決意する。  12歳3月 火水夜との出会い。  綾瀬の部屋に火水夜が落ちてくる。  12歳3月 火水夜を保護することに。  警察もやってくるが、異なる言語という問題という壁が。  12歳3月 羅姫と時との出会い。  二人共頑なに口を閉ざして警戒していたが、竜の姿で綾瀬の跡をふら~っと追っかけて飛んできた火水夜と出会い、竜同士だからか少し打ち解ける。 羅姫と時を引き取ることに。 (他にもフロマテラフはあるが、火水夜が居たから打ち解けやすいだろう、と)  12歳6月 初めに羅姫が言語が堪能になる。  そして時と火水夜に分かる範囲で通訳を。 勇気達友達もよく遊びに来ていたから、仲良くなっていく。  13歳 王鳥(ミスラミ)中等部に進学。  三年間同じ固定組制で、仲良しメンバーが一緒のクラスになる。  13歳 火水夜が天つ歌子に任命される。  火水夜、エンラットのおじいさんに引き取られる。  15歳 ミストルァルタとの出会い。       大地ノ魔女(セリアス・ティルカーレ) 産声を挙げた頃は普通の赤子だった。 でもハイハイをする頃になって、木製のモノや草花に触れると自然と魔法を扱うことが出来、周囲を驚かせた。 また、彼女には見えないモノのコエが聴くことが出来たようで、ソレ故に…、周囲からはそんなコエが聴こえなかったことから、孤立した。 また、匠に自然の魔法を操ることにより、周囲から近寄られがたかった。 周囲の大人達は幼い頃から彼女のことを「大地ノ魔女の再来」と喜び、歌った。 大地ノ魔女──リーシアの伝説と同じで、幼い頃から自然の魔法を意のままに操り、見えぬ者聞こえぬ者のコエを聴くことができる…。 周囲は彼女のことを、「大地ノ魔女」と称え、歌った。 …友達は居たが、いつも距離が在った。   初めての友達 綾瀬の初めてのお友達は、勇気と水月だった。 幼稚園の頃、初めて入園してすぐにたくさんのお友達が出来た。 …が、綾瀬の聴く力と周囲とは明らかに違う魔法の力量に、どんどん周囲は離れていった。 こそこそと話す子も居た。 そんな中、「ばッかじゃねえの!」と言ったのが勇気だった。 目をやると、いじめられている水月をかばっているようだった。 水月が周囲の綾瀬に対する静かな冷たさに、おかしいと想う、と言ったのがいじめの始まりだったらしい。 勇気は水月と考えや想っていることは同じで、大人しい水月と違って堂々と言ってのけた。 「おともだちはだいじにしましょうって、せんせーもおとなもいってたじゃん!」 そして勇気はズカズカズカと綾瀬のところに歩いてきて、幼い綾瀬の腕をぐいっと上に引っ張り、言った。 「ドヤア! オレ、あやせちゃんとともだちやめないもんねー! だからいっしょにあそぶ!」 そして水月も走ってき、反対の綾瀬の手を小さな手で包んで言った。 「おー!とー!もー!だー!ちー!!」 気弱な水月がやってきて、勇気の友達もやってきて、隣の組の子も来て、 周囲の不思議な目はなかなか取れなかったが、徐々にお友達ができた。 綾瀬にとって、初めての心からの友達だった。 …アノ頃までは……。   傷つけた過去 幼い頃の強力な魔法は、そうそう操れるモノじゃない。 綾瀬は友達と距離を縮めたくて、離れて行って欲しくなくて、魔法を人前では使わないようにしていた。 小学生の頃、魔法が抑えきれなくなって、…友達を傷つけた。 ソノ時の勇気達の驚いた目が、綾瀬の中で畏怖の目に見えてしまった。 ソレは単に驚いただけであったが、綾瀬はそれまでの過去から周囲に変わった目で見られることを恐れていた。 綾瀬は怖くなり、館に閉じこもるようになった。     王鳥(王へんの部首に鳥を書いて、一つの文字。読みはミスラミ)学院、中等院三年生。 次の春から、王鳥学院高等院に進学となる。 王鳥学院は、《閉ざされた大地》の誇る三大学校の一つで、ユグヒラム王朝の誇る学校。 幼等院、初等院、中等院、高等学院、大学院とエスカレーター式であるが、途中、編入転入も可能。 頭脳も重視するが、最も重視されるのが周囲への想いやりの心である。 物語でミストルァルタが、心が迷うと手を引っ張って導く、という姿が描かれる      綾瀬のマザド・グラムヴィル 武器:マザド・グラムヴィル──大地ノ加護(セリア・セイレーリア) 形状:日本刀 属性:地 媒体:刀(普段は髪留の形状に魔法で変形させている) 技名:大地ノ加護(セリア・セイレーリア) 大地ノ加護(セリア・セイレーリア) 綾瀬のマザド・グラムヴィル──蒼く小さな惑星──ソエユに住む民が、魔法を使うにあたって必ず必要になる道具──は、地球で言う日本刀の形状をしている。 普段は持ち運びの邪魔にならぬよう、“片羽の蝶々の髪留”に魔法で変形させて持ち歩いている。 綾瀬のマザド・グラムヴィルの名は、大地ノ加護(セリア・セイレーリア)という。 彼女が大地ノセリアス・魔女(ティルカーレ)と呼ばれることにも関係しており、扱う技は全て大いなる大地の力を借りたモノばかりだ。  大地ノ加護 綾瀬は魔法を扱う時、一番初めにつける術言葉を「大地ノ加護(セリア・セイレーリア)」と言う。 魔法を扱う時に使う言葉は人それぞれにより異なり、 ミストルァルタ の場合は主題となる。      大地ノ加護──攻 攻(コウ)。 攻撃魔法。 対象に向かって、剣を勢いよく振り、空を裂く。 ソノ方向に大地から、鋭い切っ先に、太く大きな棘のついた幹々が勢いよく対象に向かって突き進む。 術者の意思のままに、攻撃として放つ時もあれば、 術者の意思のままに、時には地面から天に向かって生え、大きな壁ともなる。      大地ノ加護──地母神ノ戦舞 地母神ノ戦舞(チボシンノセンブ)。 複数系、自由意思型、攻撃魔法。 綾瀬が大地ノ加護(セリア・セイレーリア)を天へと向かって突き上げ、そのまま勢いよく地面へと振り降ろす。 剣先が空を切り、ソノ先から白い何かが駆け下りてくる。 天から現れたソレは、綾瀬のマザド・グラムヴィル──大地ノ加護(セリア・セイレーリア)を寄代に舞い降りた守護神の一種。 大地ノ加護(セリア・セイレーリア)を寄代に宿り、切っ先から踊り出るように飛び出す。 鬼とも獣とも取れるソレは、全身に白の衣を纏って白い三角の布で顔を隠し、手には扇を持ち脚と尾には白くふさふさとした毛並みと長い長い尾を靡かせる。 そして、綾瀬の天から対象に向かって切った道筋を駆け、敵を攻撃する。 武器は扇子が主だが、中には剣や長刀を持つ地母神の姿も見られる。 地母神の攻撃によって地に叩き落とされた敵の技・攻撃は、瞬時に突然大地から現れた根に絡めとられる。 絡めとられたソレらはどうなるかと言うと、根に芽が出、蕾が出、花が咲き、美しい吼え雄叫びを挙げて小さな地母神が中から生まれ、やがて大きくなる。 新たな地母神となり、数を増やすのだ。     地母神ノ戦舞の正体と由来 地母神ノ戦舞の正体 地母神は“大地ノ守護神”の一種で、大地ノ魔女(セリアス・ティルカーレ)と呼ばれる綾瀬と、綾瀬の一族を代々護ってきた護神。 もともとは初代ノ大地ノ魔女と呼ばれたリーシア──綾瀬の御先祖様──の友にして、リーシア達に崇められていた存在。 しかし親しくなったリーシアの死後、彼女の一族を護ろうと心に決め、ずっと見護ってきた。  地母神ノ戦舞の由来 綾瀬の刀から降りるのはその時々にもよるが多くが同時に三体、天から降りてくる。 しかし地母神達は敵に切り裂かれても貫かれても、いかなる攻撃を受けても分裂し、数を増やしていきやがては軍勢ともなる。 白く、妖しく、美しく、恐ろしい守護神が戦場を舞う姿は恐ろしくも美しい。 コレが、戦舞の由来とされ、“地母神ノ戦舞”の名の由来とされている。     大地ノ加護──大地ノ塔ノ刃 大地ノ塔ノ刃(シグ・セリアス・ィエリアス)。 複数系、全方位系、攻撃魔法。 綾瀬が最も怒りを持った時に出す、滅多に出ない強力にして恐ろしい無差別攻撃型の技。 綾瀬が大地ノ加護(セリア・セイレーリア)を、大地に勢いよく突き刺す。 大地が波紋のように強く揺れ、大地から根が生え、木となり、やがてすぐに樹となりて葉を生い茂らせる。 何本も高く高く天へと向かって生えた巨大なソレが、幹から太い枝から太い針──木の杭を幾つも幾つも豪雨のように弾丸のように周囲に放つ。 ソレは血も涙もない、と例えて良い程の…、容赦のない無差別な攻撃である。 綾瀬が滅多に使うことのない、ほとんど使うことを封じている大技である。     大地ノ加護──樹縛 樹縛(ジュバク)。 包囲魔法。 相手を捕縛する魔法。       「ああ。 …だが私は私なんだ。 呼び名なんて任せるよ」 「大丈夫よ、グレイシア。 貴方が母上に話さない限りは、私が怒られることは無いわ。 だってバレないんですもの。 一緒に居る貴方が、話さない限りは何も問題ない。 通(とう)っても問題ないわよ」 「待っ、待て羅姫! 私は…っ、 羅姫! 待ってって言ってるでしょおっ?!」 「私はもう“武具”ではない…。  それでも…、家族を護ると決めたの!!  コレは私の意志だッ!」
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