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晴れた昼下がりのこと
気だるい体をゆっくりと起こして、ガウンをはおり、窓を開けにいく。
今日はもうすっかり陽が昇りきって、まぶし過ぎたから、レースのカーテンはしておいた。
にやにやと幸せに浸りながらボーっとする。少し冷たい風が吹く。
まだ眠っているようすだから少し寂しいけれど、さて、何をしようか。
ごくかんたんに身仕度を整えながら、考えた。
髪を結わえながら、ミルクティーを作ろという思い付き。ホーロー作りの小さな鍋と、セイロンの缶、お砂糖、ミルクを用意する。
換気扇を回してお鍋に水を張ってガスコンロへのせ、火をつける。カチカチッ チチチ。ぷつぷつからぐらぐらとしたら茶葉をふたさじ袋へ入れてね。「パスタと紅茶は寂しがり」
『見ていてあげなきゃ美味しくならない。だったっけ?』
「えっ、あっ、、おはよう」
『おはよ』
なんだか恥ずかしくて少し黙ると
『寂しがりだから、見ててあげる』
「…それって何もしないんじゃないの」
ダイニングの椅子に腰かけて
いたずらっぽく笑いあって、砂糖は甘く甘くあたためたミルクの鍋で溶けていった。
さぁ後は注ぐだけだよ、と思って食器棚を探る。
煮出したセイロンとあたためたミルクを合わせて、大きなカフェオレボウルに注いだ。
大好きなひとの、好きな飲み物は ミルクティ
おしまい
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