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ピーーーーーーーーーッ
試合終了のホイッスルが会場に響き渡った。
惜しくも準優勝。
それでも、全国には行ける。
沙耶は心の奥で精一杯、彼を労った。
お互いのチームが挨拶を交わし、応援席のあるこちらにもやって来た。
一瞬目が合ったような気がしたが、違ったか。
直ぐに逸らされて、気が付いた。
そうだよな、全校応援だ。
私の事なんて見つけられるわけないかぁ。
いや、見つけたとしたって……。
沙耶は寂しく笑いながら、皆と一緒に拍手した。
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