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そして誰かが勢いよく教室に入ってきた。
その人はよく知る人物だった。
小学生の頃からの大親友。
ニックネームは…。
「やーちゃん」
「っ!みー」
「ねぇ、これどうい…」
「静かに…」
やーちゃんに口を手で塞がれ、そして資材を入れて置くスペースに隠れた。
…仕切りとかは取ってあるんだ。
「なに?なんなの??」
「今からウチらが倒さなきゃいけない敵がくるよ」
「…敵?」
すると向こうの方から何かが壊れるような音がした。
…なんか…鉛筆が折れる時の音を更に大きくしたような感じの音だ。
そして机を雑に動かしているのか凄くうるさい。
…気になるけど…開けちゃダメなんだろうな。
「ぐぉぉぉおおお!!!!」
聞いたこともない雄叫びにビックリして声が出そうになった。
両手で塞いで必死に耐えた。
この学校には人じゃない何かがいる。
…足音的に大きな何かだ。
人間が歩いたくらいじゃ、耐震工事の終わっている校舎がこんなに揺れるはずがないもん。
これは夢だ…悪い…夢なんだ。
教室に居た何かは何処かに行ったみたいだ。
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