・・・

5/6
前へ
/6ページ
次へ
 桜井咲子が俺の目線から消えない。 理由は簡単、桜井咲子の座席は真ん中最前列。 チャイムが鳴ると彼女越しに授業を受ける破目に陥ってしまった。 何たるや、村下ウイルス!菌にここまでの能力があるとはさすがの俺も油断していた。 しかし恐れることなかれ、B組に柔道部員は俺一人。 熱病の源である村下のいない現在、残されたのは己との戦いのみ。 元々俺はソフトの中では大野推しなのだから。 それに元気の子よりもおとなしめの、どちらかと言えば文化部の女子がいいし。 胸が大きいってただのデブな話だろ。 これからはカラオケでEXILEも三代目も歌わない。 完璧だ。 後は熱が冷めるのを待つのみ。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加