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桜井咲子が俺の目線から消えない。
理由は簡単、桜井咲子の座席は真ん中最前列。
チャイムが鳴ると彼女越しに授業を受ける破目に陥ってしまった。
何たるや、村下ウイルス!菌にここまでの能力があるとはさすがの俺も油断していた。
しかし恐れることなかれ、B組に柔道部員は俺一人。
熱病の源である村下のいない現在、残されたのは己との戦いのみ。
元々俺はソフトの中では大野推しなのだから。
それに元気の子よりもおとなしめの、どちらかと言えば文化部の女子がいいし。
胸が大きいってただのデブな話だろ。
これからはカラオケでEXILEも三代目も歌わない。
完璧だ。
後は熱が冷めるのを待つのみ。
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