2.だからって、そう来るか?

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 そりゃあんたらでしょーが。  呆れ半分の反論が喉まで出掛かるが、まあまだ想定内の反応だ。  「何いいい!?」と食ってかかるまでには至らない。  それよりさっさと拾えと目で訴えつづける彩香に、微笑んだままふわふわの少女――美郷がようやく一歩近付いた。 「ねぇ、西野先輩?」  可愛らしく小首を傾げた拍子に、ふわりと巻いたセミロングが耳の横でやわらかく揺れた。  「まったく釣り合ってないのに、沖田先輩とかにすり寄っちゃって――端から見たら可笑しいだけって知ってます?」  (すり寄って……って)  こめかみと口の端がヒクリと震えた。  こいつらの目は節穴か。  そのようだが。 「――そんなつもり、まっっったく無いけど?」  耐えろ耐えるんだ自分、と暗示をかけてどうにか声を絞り出す。
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