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ぶっちゃけてしまうと、あの早杉翔に公園で大笑いされた時のほうが遥かにショックは大きかった。
今にして思えば、あれはあれでなぜだったのだろう?という微かな疑問は残るが――。
だが、何にしても……と彩香はそっとため息をつく。
今は目の前の後輩たちだ。
彼女たちの気がそれなりに済んだのなら、そろそろ片付けを完了して帰りたい。
いい加減柚葉も待ちくたびれているだろうし。
こうなったら拾わせるのはあきらめて全部自分で片すか……と身を屈めかけた時だった。
「そういうキミたちはどんだけイケてるつもり?」
突然、まったく予想もしなかった声がその場に流れた。
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