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(ええと、もう何日外で部活ができてないんだっけ……?)
午後になっても静かに降り続く雨を、彩香は教室の窓からぼんやりと見上げた。
梅雨入りも当分先だというのに、ここ数日ジメジメとした薄暗い天候が続いている。
まあ、グラウンドで活動できないとなるとフェンス向こうからの傍迷惑な奇声も野次も気にする必要がなくていいのだが。
奇声といえば……。
あの一件以来ずっと雨続きなため、今のところ美郷たちとは顔を合わせておらず、彼女たちがどういう態度で向かってくるかとそれでも練習を見に来るかどうかは、実のところ掴めていない。
とはいえ仮に彼女らが大人しくなっていたとしても、爽やかイケメンに向けた騒音発生源は他にもまだまだ至る所にあるのだ。
奇声を聞かずに済んでいる状況に関してだけは、やはり雨天様々と言えよう。
でもな……と眉間のシワを深くし、カフェオレのチルドカップを握る手にも思わず力が入る。
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