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ドアのすぐ外に居たらしい男子生徒に呼び止められた。
振り向くと、男二人連れのうち片方は元クラスメートの男子。
「あー。お久ー」
といっても顔を合わせなくなってからまだ一ヶ月しか経ってないが。
「あのさあのさ、いきなりで悪いんだけど……。ちょっと高瀬を呼んでくんない?」
隣に立つ友人らしき男子を気にしながらの、このお願いとくると――
「――」
好むと好まざるとにかかわらずピンときてしまう。
おそらくはわずかに頬を染めて緊張気味に佇むちょっと純朴そうなこの友人くんが、柚葉に告白したい……ということなのだろう。
「え……っと」
……………………わかっている。
元級友にもその友達にも罪はない。
だけど……と彩香は弱々しく目線を上げる。
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