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病を抱えていれば人並みとはいかないが、それなりに男女として過ごしていくうちに結婚や出産の夢が降って湧くのも当たり前の感情だ。
むつみの両親は修哉の未来を案じて反対をするも、その情熱にいつしか首を縦にする事になる。
娘の最期を幸せで包んでやれるなら、世間体など気にするところではない。教師が生徒に、そのような偏見すらも忘れるほどに死の影とはおそろしいものだった。
そして、想い出は増えるほど切ないものだ。
修哉の家族も含め納得した結果、挙式はしないでおいたが、写真だけはとせめてもの幸せを残している。
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