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しなやかに揺れる白い喉元へ指を滑らせ、たどり着いたその先に甘いため息を落とすと、決まって彼女は呼吸を止める。
まるでいけない事をして脅されでもしているように不安に揺れる瞳。その視線は向かう先に戸惑い男の肩越しに落ちた。
「いいよ…ほら、我慢しないで……」
優しく目を細めその甘ったるい声をさらに耳元で聞かせてやると、彼女はそっと意識を手放す。
それでも追い詰めるように男は喉元から離れず、次なる刹那を期待して身を震わせた。
「ゆき君、少しやすま、ないと…」
「なに、休みたいの…?」
言い終わるかどうか、男の細い指先が彼女の花芽をなぞる。
「嘘つき…」
「ちが、う……ぁ、んッ……!」
拒みながらもその花芯は痛々しいほど膨らみ、今にも自らの蜜で溶け落ちそうだ。
「むつみ、の声…たまんない……」
男の切ない声が、秘密の空間に一雫こぼれ落ち甘く広がる。
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