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「夜さん。…夜さん、しっかりして。答えられる?」
高城くんの焦ったような声が耳に届く。運転しながらわたしの心配もしなきゃいけないから大変だ。わたしは何とか顔を上げた。最初の衝撃が収まれば心理的には何とか対応できる。中で暴れてるそれは最強の振動としか思えなくて、肉体的には正直堪え難いが。
「最後に。…奥に、挿れられて。作動してないから完全に忘れてて…。今、急に」
「コントローラを持ち去られてるんだな。近くにいるんだと最悪ですね。…それ、今自分で抜けますか?僕そっち絶対目を向けないように気をつけるので。…すみませんが、試せる?」
こんな時に細かいこと気にしてる場合じゃない。それはわかってるが、高城くんの隣で自分のスカートの中に手を入れて下着をずり下ろし、そこを指で弄るのは堪え難い屈辱だった。でも、彼は運転中だし。何処か停める場所を探すまでこのままって訳にもいかない。わたしは彼の目の端にもかかりませんように、と願いながら必死に紐を指先で探し続けた。
「…ない。紐の、端が」
喘ぎながら蒼ざめた。どうしよう。紐が切れてしまってるんだとしたら。どうやってこんなの、取り出したらいいの?
思い切って奥まで指を入れてみる。すごい振動してるそれが指先に当たりはするけど、とっかかりがなくて引き寄せられない。自分で何度も奥を探っているうちに、身体が変な反応を始めて…。
「ん、…あ、あぁ…っ、だめ」
わたしは羞恥に身を捩りながら甘い息をついた。
「も、あんまり、奥を。…探ると。なんか、どんどん、中に。…あ、あんっ、入ってっちゃう。…みたい。…あぁ…ん」
彼が慌てた声を出した。
「もしかしたら、紐が外れてたらやばいかも。それ以上奥に押し込まないように、ちょっとそこまでにしておいて、今は。…病院、行きますか?」
「やっ、だめぇ、こんな…、恥ずかしい。…あぁ…」
わたしは止まらない腰を弾ませながら目に涙を浮かべた。
「こんなの、人に見られたら。…あたし、死んじゃう。…あぁ…、んっ、もお…」
「女の人には酷ですよね。それは…、わかるんだけど」
彼はどうしていいか途方に暮れつつも何とか打開策を見いだそうと必死に考えてるようだった。
「じゃあ、本当に申し訳ないんですが。車を何処かに停めるので、後部座席に移って。…そこで、失礼ながら見せてもらっていいですか。紐が見つかればまだ何とかなるかも。
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