未熟なもので

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「クリスが変なんだから、仕方ないんじゃねーの?」 「えー」  居間でまったりしてから、屋上の風呂へ行く。  改悪明り魔道具は、ホタル君と名付けました。朝、リオがこれにクズ魔石を置いている。  風呂の周囲に転々と置いたホタル君が、今夜も幻想的な雰囲気を出している。のんびり身体を伸ばしていたら、リオが足を掴んで悪戯してきた。  マッサージ気分で放っておくと、ふくらはぎから太ももまで進んできたので、その手を払う。  また足裏へと戻り、徐々に上がってくるのに笑ってしまった。 「しつこいな」 「いいだろ別に」  まあいいけど。  俺が本気で嫌だと思えば、結界を発動するのはわかっているのだ。だから、確かめているのもわかっている。  俺の気持ちが恋愛感情としては少しずれていて、それをリオは受け入れているし認めてもいる。その上で、自分の感情を抑えつけようともしていない。  嫉妬すれば行動でも言葉でも示してくる。それを俺が拒否しないか、そばにいられるかを確認している。  リオは少し、俺に傾倒しすぎなんじゃなかろうか。でもトールの弟子と比べると、そこまでじゃない気もする。  ただ、ちょっと崇拝気味ではあるよな。     
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