快適な生活

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 パンと卵焼きとコーヒーの、素敵朝食に顔が緩む。 「リオのいる国いいな。ハーピーはよく来るのか?」 「俺は見てないからわかんないけど、卵料理がけっこうあるから、多いんじゃねーかな」 「へー。気温は? 暑い?」 「こっちよりは暑いかな。気になるなら連れてくけど」 「戻るときに一度ついてくかな。魚料理も食いたいし」  旅行に行くみたいで楽しみだと、ご機嫌で食事を終わらせる。  離れでリオと住んでいたバートは、昨日スラムへと行ってしまった。リオが孤児院も勧めていたが、貴族の来ない場所がいいと言っていたそうだ。  魔力量の多いお子様たちは、数人を除いて学園の寮へ入った。寮の外へ出るときは兵がつくが、今のところ出歩けるほど元気なものはいない。  使用人として普通に暮らしていたお子様もいて、そこはそのまま教育を施すことになっている。  これらの情報はジルからで、リオもちょこちょこ覗きに行っていたようだ。俺はその間、地下でコール君を作っていた。  宰相を始め当主が処刑され、爵位返上もあって貴族社会は混乱していたそうだ。浮いた領地への新任命が行われ、取り潰しとなった家からは財産も回収されたらしい。     
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