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掃除屋が通りますよ
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軽装に着替え、リオとともに新スラムへと向かう。
リオが現在王都にいることは国王も知っているし、助っ人でよく討伐をしていたから、冒険者たちも顔を知っている。魔法使いであることも、もちろん知っている。なので、内包魔力を隠している方が不自然だ。
リオは収納箱へしまう魔力を減らし、わかる人が悲鳴を上げる程度に出している。ゆえに遠慮はいらないだろうと、広範囲浄化で駆け抜けるつもりだそうだ。
ならばと俺は、死体を高火力で一気に燃やしていくから、先に行くと宣言する。俺のあとをリオが浄化してくれれば、死体の燃える悪臭も消えるのだからちょうどいい。
「俺が追いついたらクリスの負けだから」
「マジか。今から本気出す」
身体活性をし、視力も強化する。一体も見落とさない、と気合を入れて屈伸をする。
「三十数えてから来いよ」
「五分くらい待ってやってもいいけど?」
「うっわムカつく。じゃあ三分で」
笑って手を振り、走り出す。
道が道として機能していないというか、獣道状態で走りにくい。打ち捨てられている死体は腐りかかっていたりと、不衛生極まりない。
「火球、結界、解除」
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