この世界のことは詳しくないけど、なんか間違っているのは分かる

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「あれ、中二病ってやつかな……」 「そうだよ、絶対そう! もう高校二年生なのにねー」 「ウホっ」 「身長低いけど、めっちゃ可愛い顔してるよねーっ。私、結構タイプかもっ」 「分かるわかるっ! なんか、年下の弟って感じっ!」 「ふむ、魔界の王め……。臆することなく俺の前に姿を現すとは……」 「ふむふむ、良い男じゃねーか……じゅる」 「ウホっ」 「この気配…………奴め、なかなかの実力者だな……」 「名前、アリューゼなんたらって言ってたよね? なんて呼べばいいのかなぁ?」 「そりゃお前、外国人はファーストネームで読んだらいいんじゃね?」 「ふふふ……学年トップの座は譲らないよ」  ………………なんかろくでもない声ばかりなのは気のせいだろうか。  ってか待てッ! ウホって言ったぞっ! 二回言ったぞ! 誰だッ、ウホって!?  なんか可笑しなことになってきたなと思いながら席に着くと。 「あ、アリューゼシドさま。おっはーです」  席に着くなり、隣から馴れ馴れしく声をかけられた。ひじょーに間の抜けた声である。  ふと、視線をやる。どういうわけか、ひじょーに見慣れた顔がそこにはあった。
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