日常の2

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「春ちゃーん、白ワインで良かった?」 そう言いながら戻ってきたうさぎの隣にいたのは、あのサラリーマン…ではなく先輩の方だった。 本当に連れ戻してきたのだ。 「あ、うん。うさぎありがと!ていうか、あのサラ…」 「じゃ、みんなにお酒きたところで、とりあえず乾杯しましょ!」 「いや、先輩。俺のグラスが空っす!」 「はぁー?んだよ、それ。先に言えって。早く取ってこいよ」 「いいっす。とりあえず、空のグラスで乾杯しときます!」 「よしっ、じゃ、」 「「「かんぱーい!!」」」 気が付けば、四人で乾杯をしている。 あのサラリーマンとどのようなやりとりがあったのか、聞くタイミングを逃してモヤモヤしていたが、うさぎの顔を見るかぎり、この状況は最良だったのだろう。
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