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「春ちゃん大丈夫?昨日かなりの勢いで飲まされてたでしょう」
リビングの明るさで目がしょぼしょぼしながら、ソファに座っているうさぎをなんとか見つけた。
うさぎの大丈夫?は決して心配しているわけではないが、その目はじっとわたしの顔を見つめている。
「二日酔いは平気だけど…、顔は酷いことになってそう…」
「……」
寝起きのままリビングにきたので、鏡はまだ見ていないが、相当顔が浮腫んでいるに違いない。
目は口ほどに物を言うーうさぎの視線からわたしは察した。
「お昼食べる?さっき作ったパンケーキがちょっと残ってるけど」
「え、お昼?!うっそ…」
「もう14時前だよ。春ちゃん、オール明けのわたしより寝てるよ」
その一言で一気にわたしの目が醒める。
そりゃ、顔も浮腫むはずだ。
「だぁー、もぉー、あぁ、とりあえず顔洗ってくる!パンケーキ食べる!!」
気合いを入れようして声が大きくなる。
そんなわたしの発言を聞くまでもなく、うさぎはキッチンへ移動していた。
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