日常の1

4/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「いただきー」 「どーぞ」 普段は面倒臭くて食べないことも多いが、うさぎのご飯ならば話は別である。 「うまー!うさぎはもう食べたの?」 焼きたてのホットケーキはほんのり甘くていくらでも食べれそうだ。 「うん、とっくに食べ終わった。だから、全部食べていいよ。といっても、そんなに残ってないんだけど」 「いや、十分だよ。ありがと!」 確認してから2枚目に手をつける。 残りはこの一枚と余った生地で作られた、どら焼きサイズのミニパンケーキだけだった。 「うさぎが奥さんだったらなぁ。料理上手だし言うことなしだわ」 面白みもないありがちな一言であるが、本当にそう思うのだから仕方がない。 こうやってうさぎにご飯を恵んでもらうのは何回目だろう。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!