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朝10時居酒屋大将
野間口は結城を心配しながら
『昨日はどうした?来なかったけど。』
結城は申し訳なさそうな表情で
『昨日は疲れたからそのまま帰って寝ちゃったよ。でも進展はあったよ。』
野間口は結城の意味あり気な言葉に
『おっ?何かわかったの?』
結城はホテルでの出来事を伝えた
野間口は結城の話しに
『別人だったの?田山さんになりすました別人って誰なんだ?』
結城は野間口の質問に
『そこまではまだ・・・田山さん、交友関係が広かったからな。』
トントントン………
2階から敬子が降りてきて心配そうな表情で
『純君、昨日ずっと心配してたんだよ。電話にも出てくれないし。』
結城は敬子にも申し訳ない表情で
『ごめん、昨日は帰ってきて疲れてすぐ寝ちゃっててさ。』
敬子は結城を見て安心した表情で
『無事なら良いけどね。』
野間口は結城を見ながら
『俺は錦糸町の駅でコインロッカーの鍵がヒットした。改札出たところの、属に言う駅下の数ある店舗の側にあったコインロッカーだった。料金1万円超えてたし。』
結城は野間口の言葉に
『で、何が入ってたの?』
野間口は封筒の中身を結城に渡し
『何か数字がたくさん書いてある資料だった。』
結城は資料を確認すると
『これは・・・何かの不正データかもしれない。』
野間口は結城の言葉に
『不正データ?』
結城は資料を読みながら野間口に
『この不正データは調べればわかるから、これは大門達の仕事だよ。』
野間口は結城の言葉に
『今日中に鴨川警察署にもっていく。それと・・・』
結城は野間口が自分の鞄から何かを取り出し
『どうした?』
野間口は笑いをこらえテーブルの上に置き
『実はな、封筒の中にまた鍵が・・・』
結城は野間口がテーブルの上に置いた鍵を見た瞬間笑って吹き出してしまい
『今度はどこの鍵だよ。』
野間口はそのメモ用紙もテーブルの上に置き
『封筒の中にメモ用紙が一枚、それに大多喜町のレンタルボックスってメモしてあるから、大多喜町にレンタルボックスが何ヶ所あるかわからないけど、探してくるよ。』
結城は野間口を見ながら
『分散させたって事は、それだけ重要な物かもよ。』
野間口は結城の言葉に笑って
『期待しないで探してくるよ。』
結城は敬子と野間口を見ながら
『俺、今日は地下駐車場の防犯カメラの確認だ。車を特定しないと。大門に会って話しを聞いてから、また学校に行ってくる。』
野間口は自分達の時代のパソコンを思い出して
『今の学校のパソコン、俺らの時代にあったパソコンより良いパソコンだからな。』
結城は笑いながら
『本当に使いやすい。今の後輩達は羨まし過ぎる。』
野間口も笑いながら
『俺達の頃よりも、最新式だから本当に羨ましい。』
結城は野間口の言葉に笑って
『あそこのパソコン室を便利屋の事務所にするかな。』
野間口はまた笑いながら
『やれるもんならやってみろ。』
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