嵐の前の

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某場所 辺りは街灯もなく真っ暗で何も見えなく、懐中電灯の灯りだけが頼りで 『例の物持って来てくれた?』 男は懐中電灯で相手の顔を照らし、相手は鞄をちらつかせ 『持って来たみたいだね。バッグ中身を出して見せてよ。』 相手はバッグの中身を男に見せると福沢諭吉の束が帯付きで何束も入っていた。 『確かに入ってるね。それじゃ持ってくよ。』 男はバッグを奪い取る様に受け取り、その瞬間急に土砂降りの雨が降ってきた。 『悪いね。もう暫くは頼りにしてるからさ。また連絡するからよろしく。雨も降ってきたしさっさと帰るよ。』 ・・・ バギッ・・・
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