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3人はコーヒーを頼み、頼んだコーヒーが運ばれてきた。
野間口は鈴江の言葉に
『東西陶器って、高校卒業してからずっと通ってたよな?』
鈴江は野間口を見ながら
『辞めずに今も続いてる。今の肩書き係長だよ。』
結城は鈴江の今の肩書きに
『係長だなんて凄いじゃん。』
鈴江は結城を見ながら
『結城は警察時代の最終階級は?』
結城は鈴江の質問に
『俺は警部補だ。』
鈴江はいきなり小さな声で
『そういえば警察と言えば、田山の事件驚いたよ。誰に殺されたんだ?それとちょっと前の話しだけど、この近くで諸見里がひき逃げにあってさ。同級生の諸見里、覚えてるだろ?』
野間口も鈴江に対し小声で
『もちろん田山の事件は俺達も驚いてるよ。諸見里?もちろん覚えてるさ。』
鈴江は小さな声で
『生きてたらしいけど、問題はその後だよ。』
結城は鈴江の話しに小声で
『問題?何かあったの?』
鈴江は二人に耳を近づける様に手招きし
『記憶喪失になったらしく、ほとんどの記憶を失ったみたいだ。』
結城は諸見里の件を知らないふりをし
『ほとんどの記憶を失ったって、何か覚えてた事もあったって言い方だな。』
鈴江は小さな声で
『そこが問題なんだよ。』
野間口も結城同様、諸見里の件を知らないふりをし小声で
『何が問題なんだよ?』
鈴江は野間口と結城に小さな声で
『家族や一族以外記憶にないらしいが、一部・・・森山、大池、田山、角の名前と顔は記憶にあるらしくて・・・』
結城は鈴江の情報に驚きの表情で
『それ、誰からの情報だよ?』
鈴江は慌てて結城に小さな声で
『声がデカいよ。俺の会社で同じ部署に諸見里の親友が居てさ。そいつから。そいつを通じて諸見里とは何回か会って遊んでたんだよ。』
野間口も鈴江の情報に驚きを隠せず小声で
『その名前って、あの当時諸見里に嫌がらせしてた奴らじゃん・・・』
鈴江は野間口を見ながら小さな声で
『偶然にしてもこれはどうだろか・・・・まさか諸見里が田山を・・・?』
結城は鈴江の言葉にいきなり吹き出し小声で
『まさか~、いくら奴らの名前を覚えてても諸見里はなんで田山を?それは絶対にないよ。』
鈴江も笑って小声で
『そうだよな。まさか諸見里が人を殺めるなんてな。』
鈴江はいきなり真顔になり小さな声で
『だけど、奴ひき逃げにあって記憶喪失になった後、病院を退院直後からずっと行方不明なんだよ。』
結城はまた笑って小声で
『それ、何かの間違えだって。行方不明じゃなくて、どっか旅行してるとか、もしくは退院して、リハビリ専門の病院に行ったかもしれないだろ。人が車とぶつかれば、リハビリだって必要だよ。』
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