記憶

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野間口は自分が飲んでいた生ビール大ジョッキをテーブルの上に置き、中瀬を見ながら 『何、飲む?生ビール?日本酒?焼酎、サワー、カクテル、ウォッカ、ウイスキー、何でもあるよ。』 中瀬は野間口の言葉ににっこり笑って 『サワーもらおうかな。梅のサワーある?』 野間口は中瀬の注文に 『もちろんあるよ。ちょっと待ってて。』 野間口はそう言うと厨房に行き梅サワーを持って来た。 『はい、梅サワーどうぞ。』 野間口さ梅サワーが入ったコップを中瀬の前に置いた。 『ありがとう。』 中瀬は喜んで野間口から受け取りお礼を言った。 野間口は自分が飲んでいた生ビール大ジョッキを手に持ち、大ジョッキに残っていた生ビールを一気に飲み干し 『結城、もう一度乾杯しようか。お前もちょっと待ってて。』 野間口はもう一度厨房に行き、生ビール大ジョッキを持って戻ってきた。 結城は中瀬と野間口に 『みんな・・・って言っても酒持ってるね。それじゃ、数年ぶりの再会に乾杯。』 結城が音頭をとり、三人は久々の再会を祝い飲んだ。 中瀬は梅サワーを飲みながら店内を見渡し 『野間口君のお店、雰囲気良いね。』 結城は中瀬の言葉に笑いながら 『そうかな~。そんな事ないよ。』 結城が笑って言うと野間口が生ビールを片手に 『お前が言うな、お前が。』 結城は日本酒を飲みながら 『お前の代わりに言ってやった。』 中瀬は二人のやり取りを見て笑った。 『二人は高校の頃から仲が良かったもんね。そのせいか息がぴったり合ってる。』 結城と野間口は口を揃えて 『それは絶対にない。』 中瀬は二人の言葉がシンクロした事にも笑って 『シンクロする程仲が良いって言うもんね。』 結城も笑って中瀬を見ながら 『中瀬さん、酔うの早いよ。』 中瀬は結城の言葉に笑いながら 『酔っ払ってなんかないよ、まだまだ。』 野間口は中瀬のコップが空になったのを見逃さず 『中瀬さん、次は何飲む?遠慮しないで飲んで。』 中瀬は野間口の言葉に 『良いの?それじゃ何を飲もうかな?』 中瀬は壁に掛けてあるメニュー表の酒の覧を見て 『ビワサワー良いかな?』 野間口は中瀬の注文に 『ビワサワーね。了解。』 野間口はそう言って厨房からビワサワーを持って来た。中瀬は野間口かはビワサワーの入ったコップを受け取り 『ありがとう。そう言えば結城君は真田さんとはまだ付き合いはあるの?高校の時、付き合ってたのもあったけど凄い仲が良かったもんね。』 結城は笑って 『元気過ぎる程元気だよ。今呼べばここに5分以内で来れるよ。』 中瀬は結城の言葉に 『この近くに住んでるの?』 野間口は笑って 『二人は婚約して、今この近くに同棲してるんだよ。羨ましいぐらい仲が良すぎでさ。』 中瀬は野間口の話しに驚き、嬉しそうに 『そっか、そうだったんだ。噂は聞いてだけど本当だったんだね。おめでとう。私も凄く嬉しい。』 結城は中瀬の祝福の言葉に 『ありがとう。俺は中瀬さんの言葉、凄い嬉しい。』
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