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結城はマグロにワサビを乗せて醤油をつけて
『そうだな。飲んでる時は忘れよう。マグロ食うぞ。って、美味いな。』
結城はマグロを食べたあと箸を置き日本酒の入ったコップを持ったあと日本酒を一口飲み、手に持ってる日本酒のコップをながめ
しかし、また一つ気になる事が出てきやがった・・・
………………
家に帰る途中結城はズボンのポケットに手を入れて歩いていた・・・
気のせいか、なんだか腑に落ちねぇ。調べて行けばわかるよな。
まぁいいや、今日は寝よう。明日は明日の風が吹く・・・だ。
しかしまだ夜の10時だっていうのに太海商店街は静かだ。
この静けさ俺は気に入ってる。
ここは鴨川市街から海沿いの坂道を上ってくると太海の街がある。坂道の途中、海を眺めると鴨川松島があり、他には仁衛門島も有名で、安房に逃げて来た源義経一行をかくまったとの伝説が残っている。
結城の背中から車のライトらしき光が周りを照らした
ブォォォォ・・・
『ほとんどの車は国道を走るのに、こんな時間に太海商店街に車って珍しいな。』
エンジン音とヘッドライトが近づいて来たので、先に車を行かせようと結城は立ち止まり後ろを振り向いた瞬間・・・
その車はブレーキをかけるどころか加速して結城に近づいて来てた事に驚き、とっさに近くの狭い路地に走って逃げた。
『ヤバッッッ・・・』
車はその狭い路地に入って来た。
所詮は車と人間、走って逃げてもどんどん近づいて来て、一か八か本人は覚悟を決め飛ぶように真横ジャンプをした。
ジャンプした瞬間、太海駅近くの空き地に身体事入った。
確認するかの様に車は止まり、すぐさま南房総市と館山市方面に走り去った。走り去るのを確認した結城は携帯を取り出し
『マジ危なかった・・・もしもし大門。あのさ・・・』
次の日朝8時、鴨川警察署
結城と野間口は会議室に座っていた。
野間口が心配して
『お前、大丈夫なの?』
結城はぶつけた場所を見せて
『かすり傷程度だし大丈夫だ。ついに相手さん宣戦布告してきやがったな。』
野間口は結城の言葉に
『ついに宣戦布告してきたね。』
結城は野間口を見ながら
『お前も気をつけろよ。』
野間口はにっこり笑って
『俺は大丈夫だ。昔の杵柄、柔道で一網打尽さ。』
結城は野間口の頼もしい言葉に笑いながら
『おお・・・頼もしいね。相手さんが動き始めたって事で、色々な面でやりやすくなった。』
『おはようございます。昨夜は大変でしたね。』
大門が手下げ袋を片手に会議室に入って来た。
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