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館山駅近くのレンタカー屋
結城と中瀬は店舗に入り結城は鞄から写真を取り出してカウンターの上に置き、目の前に居た店員に
『すみません。ここはシルバーのワゴン車ってありますか?今、訳あって探してまして。』
店員は結城がカウンターの上に置いた写真を手に取り
『警察の方ですか?写真をお預かりしますね。少々お待ち下さい。』
店員は写真を確認したあとパソコンを使い調べ始め始めた。
中瀬は結城の耳元で小声で
『あると良いね。』
暫くして店員は結城と中瀬を見ながら
『このタイプのワゴン車はうちにありますね。』
結城は鞄から手帳とシャープペンを取り出して
『10月7日より数日前はこの車はどちらにあったかわかりますか?』
店員は結城の質問に
『10月7日より数日前ですか?少々お待ち下さい。』
また店員はパソコンで調べ始め
『10月7日より数日前は、10月1日に借りたお客様がいます。帰ってきたのは10月3日ですね。それから今日まで借りたお客様は居ませんね。』
結城はシャープペンで手帳に書きながら
『そうでしたか。ありがとうございます。』
二人は館山駅近くのレンタカー屋を出た。
結城は運転席に座りシートベルトを締めながら
『次は館山市の国道沿いのレンタカー屋に行くよ。』
助手席に座った中瀬もシートベルトを締めて、にっこり笑って冗談半分で結城に
『茂原市に行く事になったりして。』
結城は中瀬の冗談に笑いながら
『俺の運なら茂原市も違うかもしれないよ。』
中瀬は結城の言葉に笑って
『それだけ結城君と一緒に居れるから良いや。』
結城は笑いながら
『茂原市に行ったら中瀬さんの実家に置いてく。』
中瀬は結城の言葉に笑って
『こらこら、せめて鴨川市まで送りなさいよ。』
結城はにっこり笑って
『さあ、どうしようかな。』
中瀬はドリンクホルダーに置いたペットボトルのお茶を飲みながら
『本当にそんな事したら怒るからね。』
結城はにっこり笑って
『怒った中瀬さんも興味ありだな。』
中瀬は結城を見ながら
『本当に意地悪なんだから。』
結城はカーナビを確認しながら
『そろそろ到着するよ。』
中瀬はレンタカー屋の看板を見て
『ここであってほしいね。』
結城は車を駐車場に止めた
………………
館山市国道沿いのレンタカー屋
結城と中瀬は店舗に入り、結城は受付の女性に写真を見せて
『すみません、シルバーのワゴン車はここには置いてありますか?』
受付の女性は結城から見せられた写真を見て
『すみません、写真をお預かりします。少々お待ち下さい。』
受付の女性はパソコンを使い調べ始めた。
結城は中瀬の耳元で小声で
『どこもパソコンで調べるのは同じだね。』
中瀬も結城の耳元で小声で
『今はどこもそうだよ。』
受付の女性は結城を見ながら
『この色と車種はうちで扱ってますね。』
結城は鞄から手帳とシャープペンを取り出して
『10月7日より前はどうなってましたか?』
受付の女性はまたパソコンを使い
『えーっと、車検に出してましたね。』
結城はシャープペンで手帳に書きながら
『わかりました。ありがとうございます。』
二人は店を出て駐車場に止めた車に乗り込んだ。
結城は溜め息をつき
『さて・・・茂原市に行くぞ。』
中瀬は結城の姿を見て爆笑し
『結城君、ドンマイ。』
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