記憶

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小川は 『行方不明って・・・山谷君どうしちゃったの?』 野間口は 『奴に何があったかまだわからない。もう暫く探してみるから、ちょっと待ってて。』 小川は 『本当にごめん。』 野間口は腕を組み 『変な事に巻き込まれてなきゃ良いんだけど・・・』 結城は小川に 『山谷から何か聞いてない?どんな小さな事でも、あればさ教えて。』 小川は少し考えてから 『これといって何もないな~。』 結城は森山のポスターを見て 『そう言えばここのお店って森山達はよく来てるの?』 小川は 『たまに来てくれるよ。座敷の部屋で森山君達、大池君、田山さん、角さん、中瀬さんで飲んだり、わたしも仲間に入って飲んでたりね。後は、講演会の人達と話し合いで座敷を使うとか。森山君達には色々お世話になってるよ。』 結城は 『なるほど。』 小川は掛け時計を確認し 『ごめん、今から夜のメニューの買い出しに行かなきゃ。後は子供達の夕飯も用意しなきゃ。ごめん、今日はこれで許してね。』 二人は小川に挨拶をして、店を出て車に乗り込み、野間口は太海方面にハンドルを向けた 結城は 『もう少し話しを聞きたかったな。』 野間口は 『これからお店の準備があるからしょうがない。しかし森山は嘘ついてないか? 結城は 『完全に嘘をついてるよね。まるやまで山谷と森山達は絶対に会ってるだろうね。会うって言い方より、鉢合わせしてるって言葉の方が正解かもしれないけど。』
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