第1話

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 卓は、開襟シャツを脱ぎ、ズボンを脱いだ。そして、男を見ると、男はまた卓の頬を強く張り飛ばした。 「ご……ごめんなさい」  卓はあわてて下着を脱いで、素っ裸になった。  その間に、男はどこから持ってきたのか、数本の鞭を手にしていた。 「改めて訊こう。竹内はどこにいる?」 「知りません」  鞭がいきなり、卓の背中を打った。 「きゃああっう……つ……痛い、い……痛い」 「竹内はどこにいる?」 「知らないんです。本当です」  今度は、一度ではなかった。  男の鞭が、何度も何度も、卓の背中を襲った。 「あぎゃああああああああ……痛い、い、痛いです。いや、やめて……痛い……ごめんなさい。痛い。いや……やめて……痛いです。ごめんなさい。ごめんなさい。いやぁ……」  男は、手を止めると、卓の腕を取り、ねじ上げた。 「い……痛いです。許してください。ごめんなさい……」 「質問を変えよう。竹内の友人や女で、お前が会ったことあるものはいないか。会ったことないのなら、名前だけでもいい」 「……た……竹内さんのお友達のことは、聞いていません。もしかして、話の中で出たことがあるかもしれないけど、覚えていません」 「では、思い出させてやる」
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