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卓は、開襟シャツを脱ぎ、ズボンを脱いだ。そして、男を見ると、男はまた卓の頬を強く張り飛ばした。
「ご……ごめんなさい」
卓はあわてて下着を脱いで、素っ裸になった。
その間に、男はどこから持ってきたのか、数本の鞭を手にしていた。
「改めて訊こう。竹内はどこにいる?」
「知りません」
鞭がいきなり、卓の背中を打った。
「きゃああっう……つ……痛い、い……痛い」
「竹内はどこにいる?」
「知らないんです。本当です」
今度は、一度ではなかった。
男の鞭が、何度も何度も、卓の背中を襲った。
「あぎゃああああああああ……痛い、い、痛いです。いや、やめて……痛い……ごめんなさい。痛い。いや……やめて……痛いです。ごめんなさい。ごめんなさい。いやぁ……」
男は、手を止めると、卓の腕を取り、ねじ上げた。
「い……痛いです。許してください。ごめんなさい……」
「質問を変えよう。竹内の友人や女で、お前が会ったことあるものはいないか。会ったことないのなら、名前だけでもいい」
「……た……竹内さんのお友達のことは、聞いていません。もしかして、話の中で出たことがあるかもしれないけど、覚えていません」
「では、思い出させてやる」
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