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何故アタシのオマタに……ボクサータイプの下着を愛用していて良かった……じゃない、コレをどう扱えと?
いやいやいや、問題はソレじゃない。
ぐるぐると余計な考え事をし、項垂れていてハタと気付いた。
冗談で呟いた言葉『生まれ変わりたいよ』が頭の中を反芻する。
いやいやいやいやいや……流れ星なんか無かったよ?
あれ、冗談だよ?
アタシは女でいいんだってば!!
独り暮らしの部屋で愕然としていた。
無情にも爽子は呼鈴を鳴らしてやって来る。
出れる訳ないだろ!
アタシがアタシじゃなくなってんだよ?!
どうすんの?!
「なーつめー?」
なかなか開かない玄関前で爽子が呼ぶ。
ご近所さんにも迷惑だから、このまま放置する訳にもいかず、恐る恐る扉を開けると爽子は笑顔で部屋に入る。
アタシを見ても無反応だ……
「もう、何やってたの?早く開けてよね!」
普段通りの様子にアタシはビクビクと挙動怪しく玄関を閉じてその後ろ姿を追った。
「い、いや、爽子、あのね……」
アタシの震える低い声に振り向いた爽子は目を丸くして息をのんだ。
そうだろ。それが普通の反応だよね。
数分前のアタシと同じように固まる爽子を直視出来ず俯くアタシに爽子はカタカタと震えながら唇を両手で隠し、そろりそろりと近付いてきた。
爽子は目を潤ませて……
「やった……!」
そう、ヤだ…………ん?『ヤッタ』?
届いた小声に耳を疑った。
爽子はペタペタとアタシの堅い板胸……じゃない、胸板にTシャツの上から触れてぷるぷると震える。
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