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「私も思いつきって感じだったわ。この子はこれ!って閃いたって感じかしら」
「翡翠……」
「ひすい?」
「うん、宝石とかの名前だけど、幸運とか奇跡とかの意味があったと思ったんだよ。翡翠、おいで」
手を出すと、ペロッと指先を舐めたので気に入ったのかな?と思い、そこからどうするかを聞く。
「金と銀に連れていってもらうのが早いわ」
「金、銀、お願い」
「分かった。面倒みる!」そう言って翡翠を影にすぅっと入れてしまった。
「ミルクとかあげなくて良いのかな?」
「その時は言ってくるわよ?うちの狐もお饅頭って出てくるもの」
「そうなんだ。じゃあ、この箱片付けないと」
「そうね、持っていくわ。冬弥様に報告してきたら?」
「後で話すよ」
「そう?」
それから、なんとかベッドにつかまって立ち上がり、お昼も食べずに眠ってしまった。
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