陰陽の守り神

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「まだ誰も帰ってきてないんだよね?」 「ええ。明日堀内さんが帰ってくるのは知ってるんだけど、賢司君ももしかしたらって言ってただけだし」 「仕事かな?」 「多分そうだと思うけど、今年は6日から仕事って聞いてるわよ?」 「また慌ただしい一年になりそうだね」 「そうね。でも楽しいでしょ?」 「うん。お爺ちゃんはいつまでいられるの?」 「儂か?儂は明日には帰ることになっておる。今から冬弥の社を見に行こうと思うておるが、雪翔も行くか?」 「行く!待ってて。荷物置いてくるから」 洗濯物だけ出していってと言われ、洗濯機の横のかごに洗うものを入れて、いつもの鞄の中を確認する。 向こうに行く時と使い分けているので、こちらの財布にはこちらのお金、ハンカチにティッシュ。薬が入っている。携帯はポケットに入れてリビングに戻り、行ってきますと言って祖父と社までのんびりと行く。
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