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ある日、僕の住み処に1発の銃声が響いた。
麓の町に住むヒトが、退治にやってきたらしい。
危害を加えたワケじゃないけど、僕みたいなものがいると、恐怖は拭いきれない。
だからヒトは、僕を退治しにきた。
僕が銃弾に倒れたのを確認すると、そのヒトは無言で去っていった。
日が暮れる、少し前の事だ。
しばらくすると、町の鐘が鳴り響き、辺りは薄暗い闇に包まれる。
そうして、群青と漆黒が入り交じる夜空と、無数に瞬く星達が輝き、戯れる世界へと変わっていく。
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