0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
日曜日、目を覚ますと昼だった。
長い夢に漬けこまれたせいで、危うくたくわんになるところだった。
今のただのボケただけ。誰か突っ込んでよ。
あくびがでた。同時に玄関チャイムが鳴った。数回なり続けるので宅配便だなあと思って、ジャージ姿で出た。寝ぐせは気にしなかった。
それはどっかの大手通販マークのついた箱に入って。寝ぼけてたせいで床に落っことした。中身カメラとかだったらどうしよう。慌てて中身を確認した。
そこにはラップでぐるぐる巻きになった『いじめと戦う親の』のタイトル。
文庫本サイズの小さな塊が意外に重く感じた。
見てはいけないものをみてしまった気がした。
あて名は母親のもので。何も考えていないあの人が、行けしか言えないあのちっぽけな言語能力でよく『戦う』なんてタイトルの本を買えたもんだと思った。
バカだと思った。でも、行動にうつす分、愚かではないと思った。
あー、なんか下手にシリアスモードになんか入りたくない。昨日の夜空どうこうが伏線になったとも思いたくない。そんな方向に考えが向いたらそれはもう気が滅入る。
とりあえず新喜劇でも見よ。
最初のコメントを投稿しよう!