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   この状況をどうしたらいいのだろう。  麗は頭をかかえた。  集団感染とはいえ、今のところ症状は、  細菌や病原菌が見える事だけのようだが・・・    それが問題だった。  原因も、理屈も、さっぱりわからないが、  日常において、見えなくていいものは、  見えないままであってほしかった。  何ともいえない不安が押し寄せる。  こんな状況の中、生きていけるのだろうか?  元には戻らないのだろうか?  麗は、すがるように愛の体に顔をうずめる。  「・・・愛・・ゴメンね・・ママね、このウイルスみたいの、   消す方法が、思いつかなくて・・・・」  そう言うと、思わず涙がこみあげてくる。     「ママ」
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