彼の甘い味が好き

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「あのさ、今ちょっといいか?」 『うん。何?』 「・・・・・・風邪ひいた時に食べたいデザートってなんだ?」 『は?・・・・・・何?風邪引いたの?大丈夫?』 と心配そうな声を出した城山に遊佐はいきさつを話した。 『なんだ。そういうことか・・・・・・一瞬驚いた』 「悪い・・・・・で、どう思う?」 『んー、ビタミンCとかが良いって言うじゃない?』 「あぁ」 『で、今の時期ならみかんかな』 「そうだな」 『熱があるなら・・・・・・冷たい物がいいよね・・・・・・アイスとかシャーベットとかかな?』 「あー・・・・・・でも冷た過ぎるかもしんねぇから・・・・・・」 『・・・・・・確かに今日とか一段と寒いもんね』 「・・・・・・ゼリーとかどうだ?」 『おっ!いいじゃん!うん、それいい!』 と、城山の言葉にヒントを得た遊佐は作るデザートを決めることができた。 そして、電話を切る際には、城山と断れない約束をした。 『今度俺も食べたいな~熱がなくても』 「・・・・・・わかった」
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