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聡は、ぼーっとした頭で母親の言葉を思い出す。
『お願いしてきたけど、マスターはぎっくり腰をしちゃったらしくて、無理かもしれないわ』
――大丈夫かな?・・・・・・無理して作ろうとしてくれていたりしたらどうしよう?
聡はとても心配になってきていた。
そこへノックが響く――
――コンコン
ドアから入って来たのは母親だ。
近づいてこう告げた。
「デザート作ってきてくださったわよ」と。
そして、出ていく母親と入れ替わりに入って来たのは――
マスターではなく、遊佐だった。
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