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ごめんね、ごめんなさい。
あなたと出会った私を赦してください。
あなたに苦しみを負わせるだけの私を、赦してください。
あぁ、でも。
願うだけなら、許されますか。
出逢ってしまえば離れられないのは、どういう因果だろう。
突き放したのは自分なのに、灯火が燃え尽きる瞬間に希う私はなんて滑稽なのか。
無様にも足掻いてしまったのはきっと、彼との約束が胸に引っ掛かって消えなかったからだ。
約束は破るためにある、と誰かが言った。
けれど君は、守れもしないこの約束が果たされることを、ずっとずっと待ってるのでしょう?
どこまでも純粋で、泣きたくなるくらい眩しく笑う君だから。
身体の末端から消えていく感覚と霞んでいく意識が終焉を告げる。
――叶わないと、届かないと知っていても、私は…
君の隣で生きたい―――…
握り締めた桜貝のお守りが、微かな熱を帯びたことに気付かないまま、少女の意識は遥か彼方へと溶けていった――――――…
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