その後編1 「カップル事情」(つづき)

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「じゃあさ、敬語と『先輩』禁止は、今度の週末までの宿題な」 「ええぇ?! そんなの短すぎますよ。もっと……」 しかし私の抗議は、いきなりのディープキスで塞がれた。 私の中に滑り込んできた彼の舌が、歯列の裏側をなぞり上げ、 愛撫するように私の舌をからめ取る。 その甘い官能に、思わず私の喉元から吐息が零れそうになった。 その時、チュッとねっとりとしたリップ音を残して、彼の唇が離れていく。 そしてニヤッと口元を歪めた彼が、コツンと私と額を合わせて囁いた。 うん、俺も『もっと』。 もうお前可愛すぎて、俺も、もっとお前が欲しくなっちゃった。
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