深夜のオフィス

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「こんなことしなくても。  大神課長…私、ずっと前から貴方のことが」 「な、何を言い出すんだ赤野」  恥じらいながらも熱っぽい視線を投げかける彼女に、俺は思わずたじろいだ。 「本当なんです!  ……私、あの日課長にキスされた時からずっと  …身体が疼いて…ガマンできなくて」  何てことだ。  彼女も俺と同じ気持ちでいたなんて…   「あ、赤野お!」  堪らずがっつこうとした俺に、しかし彼女は掌を押し付けてガードした。 「だ、ダメよダメダメ。  ここはオフィス、見回りの守衛さんに見つかっちゃう」 「なんだ、そんなことか。なら安心したまえ。  わが社は100%セ○ム管理。オマエも事務職ならば覚えて置くといい」  言い終えるなり、待ちきれないとばかりに白い首筋にキスを落とす。   「やぁっ…は…」  鋭敏にそれを捉えた彼女の肢体は、大きくピクンと跳ねた。  想像どおり、彼女はかなり感じやすい体質のようだ。
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