深夜のオフィス

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「で、でもでも!やっぱり今日は…  ダメだわ」 「ここまできたら、俺はもう止まれない」  目を細め、口の端に笑みをつくって蠱惑的に視線を流す。  得意の誘い顔にも乗らず、彼女は振り払うように懸命に首を横に振った。 「だ、だって私。課長とこんなことになれるなんて思わなかったから…下着が…」 「フフ、何だそんなことか。  可愛いな赤野は。  いいか、勝負下着など神話にすぎない。俺は君が何を着けていようと、例えグNゼだろうとユニCロだろうと構わない」  個人的には彼女にはヒラヒラレースの清純タイプが似合うと思うが…  ま、どーせ剥ぐけどな。  アホな想像を膨らませながら、ブラウスのボタンを素早く外してゆく。  が。 「! ま、まさか」  その時、俺は少なからぬショックを受けた。 「そんな…まさかオマエ、『ノーブラ』だなんて」 「忘れちゃって」  てへっと舌を覗かせる赤野。  そうか、だからあんなに躊躇ったのか。 「ノ、ノーブラで出社とは…ふざけるのも程がある!」  俺の心に、怒りにも似た火がついた。   「フ、フフフ…赤野はなんて悪いコだ。  そんなフザケタ社員には、エッチなお仕置きが必要だ」
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