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「うん。じゃあ、明日用に入れちゃってからね」
私は、まだ少しだけ暖かい羊羹を用意しておいた竹の皮に包み
タッパーに入れて、涼しい玄関へと持って行く。
そして今度も「お待たせ」と彼の元に戻った私を、フワッと抱きしめてきた。
「ナッちゃん」
「ん?」
「好き……」
「うん、私も好き」
そして、再び「ナッちゃん」と呟いた彼に私のほうから言ってみる。
「冠くん、エッチしようか」
えっ……。
ひどく驚いたらしく、彼が、思わず腕を緩めて私を見詰めた。
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