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「ナッちゃん……、ナッちゃん、すごく会いたかった」
フフッ……。
こうなる事は予測がついていただけに、思わず細く笑いが零れる。
そして、
「お帰り。お疲れさま」
私も大きな背中に手を回し、彼をそっと抱きしめ返す。
「ナッちゃん……」
「ん?」
私の肩に顔を埋めたままポツンと呼ばれ、
なぜか少しそのままじっと抱きしめられた後、ゆっくりと腕が緩められる。
そして、
「ナッちゃん……」
どこか切なげな彼の顔がゆっくりと近づいてくると、
小さくキスをして、コツンと額を合わされた。
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