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おはよう――。
翌朝、のっそりと彼が起きてきたのは、
もう、お昼になろうという時刻だった。
「おはよう。よく眠れた?」
明日のバーベキュー用の下準備をしていた私は、キッチンから声を掛ける。
だが、
うん――。
ぼんやりと頷いた彼は、そのままのっそりと顔を洗いに出て行く。
結局、昨夜、食事と入浴を済ませ、私が寝室に入っていくと、
余程、疲れていたらしく、彼は既に静かな寝息をたてていた。
それでも、私が髪を乾かし終えるのを待っていたのだろう。
彼の枕の脇には、小さなパッケージが置かれてあった。
だが、食事の時に話してくれた出張中の作業は、随分と大変だったようだ。
実際、連日九時過ぎまで頑張ってやって、
それでも試験運用を開始できたのは、木曜日のお昼前からだったという。
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