第7章 ブラザーフット(つづき)

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「でも僕、一日でも早く帰りたかったし、 何があっても、金曜日だけはナッちゃんと一緒にいたかったから もう必死でした」 美味しそうにハンバーグを頬張りながら、ニッコリ笑ってくれたものの、 顔には、くっきりとした疲労が浮かんでいた。 だから私は、枕元の灯りを消すと、そっと彼の隣に体を滑り込ませた。 だが、それと同時に胸元に彼がすり寄ってきて、 起こしてしまったのかと一瞬ドキリとする。 しかし、 「ナッちゃ……」 微かに呟いた彼は、再び静かに寝息をたて始めた。 そして今、洗顔を終えた彼が、どこかボオッとした様子で戻ってくる。 「冠くん、お腹空いたでしょ」 しかし、尋ねた私の傍に来ると彼は、 「ナッちゃん、ギュッてしたい」 ちょっと切なげな面持ちで、上目遣いに言ってきた。
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