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第7章 ブラザーフット(つづき)
そして、帰宅途中にも関わらず、思わず細く笑いを零しながら返事を送る。
『じゃあ、ハンバーグ作って待ってるね。気を付けて、帰ってきてね。』
電車の中だったし、さすがに彼と同じ事は書けない。
だが、それがちょっと不満だったらしい。
間もなく、彼から再びメールが送られてきた。
『今すぐにもナッちゃんをギュッてして、いっぱい舐めたい。』
傍に、響くんはいないのだろうか。
ちょっとそんな事が頭を掠めるくらい、
あまりにもストレートな彼のメッセージに苦笑が広がる。
だから、
『うん。して欲しいから、無事に帰ってきてね。』
それから、約三時間あまり。
食事の準備も整い、リビングでテレビを見ながら待っていると、
「ただいま」
玄関で声がしたと思うと、わずかな足音と共にあっという間に現れた彼に、
ソファから立ち上がる間もなく抱きすくめられた。
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